シロッコファンというものを聞いたことはありますか。はっきり言って知らない人がほとんではないでしょうか。送風機の一種で羽を持っていて、その羽の遠心力で風を送るというものです。一般家庭にある通常の扇風機とは異なりますので、間違わないようにしてください。いわば、工場などの送風によく使われるものです。このシロッコファンは、クリーンルームなどのホコリを落としたりする送風用としてもよく使われています。あるいは、精密機械などを作る工場で、ホコリやチリを落とすために使われることが多いです。
種類は、送風用として使われる羽の部分が1枚から数十枚のものまで多種多様で、使用用途によって羽の枚数をかえることで適応できるようになっています。当然、枚数が少ないものは威力が小さく、枚数が多い方が威力があります。
より強力な風が必要な場所では、折り曲げタイプやリベットかしめタイプを設置されているところが多いです。形は円筒形で、円周部分に羽をつけたカタチをしており、羽の数が多くなれば多くなるほど送風車としての威力が増します。大きさも用途に合わせて100mmのものから1500mm以上のものまであり、モーターなどの動力源と一緒に取り付けるのが一般的となります。
中には大量生産ができる小型のシロッコファンもありますので、市販品で十分に賄えるような送風機であれば安く手に入れることができます。これはハンドメイドの部分が強いので、自社で利用したい大きさで注文し作ってもらうことを伝えることが大事です。羽の部分に曲げを入れることもできますので、使うときに必要に応じて曲げを入れることも可能です。
業務用としての利用が多いシロッコファンですが、一般家庭でも換気扇などで使用されています。最近は円筒状の扇風機にも利用されていて、一般家庭でも浸透しつつあります。
通常の羽式の扇風機と違い安全性が非常に高くなっていますので、子供がいるような家庭ではシロッコファンの扇風機の方が安全で安心して使うことができます。羽式に比べると同じ大きさのものでも送風力で言えば間違いなくシロッコファンの方が高いので、もっと利用者が増えても良さそうです。今のところは昔からある羽式が未だに人気ではあるものの、最近はシロッコファンを使った送風機も増えてきてはいるので、今後さらに実用数が高まりそうです。
もともと工場などで使う送風機にはシロッコファンが実用されていることが多く、送風力の大きさが売りとなっています。今後、企業が使う実用数も上がるでしょうが。いずれは一般家庭にも普及していきそうです。今後、さらに利用用途が広まり、需要が広がっていくでしょう。
今現在、一般的に使われているのが換気扇ですが、一般家庭というよりは、レストランやホテルなど「業務用」として使われていることが多いです。より大きな吸引力や送風力が必要な業務用のものは、幅広く利用されています。また日本製は技術力が高く、大きさも寸分たがわぬ大きさで大量に作ることができますので、外国製に比べると信頼できるものばかりといわれています。ですので、日本製製品は利用者が多く、人気となっています。
今後は、どんなところで使われるようになるのでしょうか。今でも工場や厨房などで幅広く使われていて、その性能や壊れにくさは定評となっています。工場などで利用されているものは、吸引力を羽の大きさで変えられ、送風力も変化させられます。羽の大きさだけで送風力が決まるのではなく、羽の数によって送風力が変わってきますので、業務用として設置場所に困ることも少なくなります。また、現状のものにさらに羽を追加し取り付けることができるので、取り付けられる羽の数は、通常の送風機の増減のできないものとは違ってきます。同じ大きさのものでも送風力に数倍以上の差が出てくるということになります。これは、カタチを見てみると、素人目でもその違いは判断できてしまいます。
今後は家庭用の換気扇としても、徐々にシロッコファンが増えてくることが予測できます。ただ、一般家庭で愛用されているものは、まだまだ通常の羽の換気扇の方が多い状態です。羽の換気扇は設置も比較的簡単なので、昔から愛用されやすいのかもしれません。見方によっては、昔からある羽式の換気扇では、スイッチを入れるとぐるぐると羽が回るのが見えてしまいますので、部屋全体のインテリアとしてはあまり好ましくない形と動きをします。
そこでデザイン性や見た目を重視すると、シロッコファンの方がシンプルで来客があった際にも、生活感を感じさせない空間を提供できるのではないでしょうか。また、シロッコファンを使ったほうがいいと思われる住宅として、“気密性が高い住宅”(最近は気密性が非常に高くなってきていて、窓ガラスもペアガラスを使っているところがふえてきています)などには使ってほしい換気扇です。
業務用としては認知が広まっているシロッコファンですが、今後の発展には一般家庭での利用用途が広まる必要もありそうです。今後、さらに進化を遂げたものが一般家庭で目にできる日もくるでしょう。