多くのひとが行きかうだけでも空気はよどんでしまいます。特に、飲食店など食べ物を扱う場所では、香りの流れや煙の流れは重要なポイントと言えるでしょう。お客様の席によっては厨房の煙が気になったり、禁煙スペースと喫煙スペースの境目の問題などもありうる話です。
お店の環境を整えるための有効な換気扇は、必須のアイテムと言えるでしょう。また、空気の流れを作ることはその空間のほこりを一定の場所に留めないという効果もあります。お店のごみやほこりが一定箇所ばかりに集まり、お客様の目に留まるのは避けたいですよね。とは言っても、一方で営業の間は掃除機をかけるのもお客様がいらっしゃる状態では憚られます。
そんなときに役立つ、空気をしっかりとコントロールできる羽根車のある換気扇を導入しておくことをおすすめします。換気扇の何気ない動作でも、快適な環境を整えるために目立つことなく作業が行えるのはホスピタリティの面ではとても助かりますよね。「何度でも通ってほしい」「リピーターを増やしたい」と考えているお店であれば、お客様の快適さに着目することも大切です。まずは「お客様の立場に立って空気の様子」「ほこりやよどみの具合」などを感じてみるところからスタートするのもいいかもしれません。
意外と、厨房やバックヤードでは感じていないような部分でお客様の目線は光っているものです。空気を操るという目には見えない部分で、そうした問題をしっかりと解決することもできます。ファンのターボやコントロールのしやすさなどから、換気のシステムについて見直すこともひとつの方法です。
飲食店において、夏場特に大変な作業になるのが厨房ではないでしょうか。火元は稼働させるだけで熱量がかなりあります。お客様の注文に合わせて動かし続けることは必須な部分でもあります。とはいっても、腕を振るうシェフが熱気で倒れてしまっては元も子もありません。そんなとき、しっかりとした羽根車のある排気設備が役に立ちます。
性能の高いターボファンを活用することで、厨房にこもった熱気はしっかりと取り除くことができます。目には見えない部分でも、そうした排気における心配りが厨房での作業のスムーズさにつながります。また、店内全体の空気の流れを作ることも大切です。導入したエアコンが正しく稼働するかはお店の空気の流れがカギとなっています。暑い空気は上に、冷やされた空気は足元にたまりやすくなります。きちんと暖まった空気を逃がすことで、エアコンの効果をきちんと活用できます。
設備における電気代の節約にもつながるので、換気扇や排気の設備の見直しは重要なポイントと言えるでしょう。暑すぎる、寒すぎるなどの不快な環境は従業員でもお客様でも変わりません。誰もが居心地のよい店づくりを目指すためにも、見えない空気や温度にこだわっておくことも重要です。
排気設備などの羽根車には、大きく分けて三種類の羽があります。「プロペラファン」と呼ばれるタイプの風量が大きいもの、「シロッコファン」と呼ばれる気密性の高いタイプ、そして効率的に優れている「ターボファン」です。それぞれに得意な分野や場所があり、またデメリットも存在しています。
例えば、プロペラファンは風量が大きい分、立てる音も大きくなってしまいます。音が気になる場合は、気密性の高いシロッコファンを用いることをおすすめします。ターボファンは、特に静圧が優れるファンになります。そのため、空気がない状態での圧力があり、気密性の高い環境でよく働きます。
「どんな排気設備にするか」「どの換気扇を選ぶか」と迷ってしまう場合もあるはずです。「送風機や羽根車の具合」「ターボファンの特徴」など、専門サービスに問い合わせてみることが一番の近道です。自分の必要としている場所、環境、店内の広さに合わせて必要な設備をアドバイスしてもらえるはずです。
また、選ぶポイントとして、その専門サービスがどんな場所に導入しているかをチェックするのもひとつの方法です。厨房や工務店の設備に強い場合などでは、それぞれの特徴をしっかりとつかむことが大切です。また、丁寧な設計や見積もりの対応なども、その後のサポート体制における信頼性につながります。実績のある会社やレスポンスの良い会社の製品を選んでおけば、いざというときにもきちんと対応してもらえるはずです。
品質、サポート、価格など総合的に判断してしっかりとした製品を導入しておきましょう。ファンの種類、稼働する場所に合わせたニーズからきちんとぴったりのものを見つけ、より快適なお店の運営を行えるはずです。見えない空気の部分だからこそ、専門サービスを利用しておいて損はありません。空気をうまく操って、快適で過ごしやすい環境での仕事を行いましょう。空気の環境を整えることは利用されるお客様だけではなく、従業員の健康にも関わります。