工場などにおいては、普段からインペラーが搭載されている送風機を使用しているところもあるのではないでしょうか。インペラーとは、シロッコファンやターボファンに使用されている羽根車のことになります。基本的には工場などの製造現場で使用される機会が多くなっているでしょう。当然ではありますが、送風機は機器になるため、普段からメンテナンスを行っていなければ不具合やトラブルなどが発生することもあるでしょう。ではもしトラブルなどが発生した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。今回は、トラブルの種類とそれぞれの対処法について紹介します。しかし、一部抜粋しているものを記載するため、必ず取り扱い説明書を見てからトラブルを対処するようにしましょう。
発生するトラブルの一つとして挙げられるのが、風量の不足になります。この風量不足の原因として静圧の不足が挙げられますが、静圧の不足が原因と考えられる時はプーリーの交換インバーターなどを用いて、ファンの回転数を高めることで解決できる時もあります。その他の原因としてはゴミが詰まっている時になります。普段から使用していると、熱交換器やフィルターの気体が通過する経路に埃などのゴミが付着することもあります。定期的にメンテナンスを行っていればこのようなゴミづまりが発生することは少なくなりますが、工場や企業の中にはなかなかメンテナンスまで手が回らないことも少なくありません。ゴミづまりが原因の時はフィルターや熱交換器のゴミを取り、メンテナンスをすれば解消できる可能性があります。また、Vベルトがスリップしていて回転が上がらないというトラブルもあります。このケースではモーターベースを動かしてベルトを調整したりすることで解決できますが、ベルトによっては長年の使用によってすり減っていることや、長さが揃っていないこともあります。このようなケースでは新品に交換する必要があるでしょう。もしベルトがすり減っているのであれば業者に依頼をしてアドバイスを仰いでみてはいかがでしょうか。
トラブルの種類は風量の不足だけでなく、異常音が発生するといったこともあり、その原因として挙げられるのが埃や砂が溜まっていて起こるケースです。例えば、軸受から発生している時に多く見られる現象になります。この時のメンテナンス方法としては、メタル内の砂や埃などの異物を取り除くことになります。もし、それでも解決できない時はメタルを交換する必要があるでしょう。その他にも軸受ではなくインペラーから異音が発生しているケースがあります。このケースではインペラーがケーシングや吸込口のベルマウスに接触していることがあります。もし、接触が原因で異音が発生しているのであれば位置を調節することで解決できることもあります。インペラーではなく、ケーシングから異音が発生しているところではベアリングなどを移動するなどして調節をすることで解決できることもあります。
このように、それぞれのトラブルによって対処方法が異なりますが、必ず説明書を確認してからトラブルにあたりましょう。
現在では、インターネットからインペラーなどが付いているターボファンやシロッコファンを開発してくれるところがあります。並行してメンテナンスも行っているところが多いようです。では、どのように注文をすればいいのでしょうか。
基本的に業者によっても異なりますが、業者のホームページなどにはお問い合わせフォームが設置されているので、そのような機能を利用して注文することになります。注文をすると業者から見積や提案などをしてくれます。見積もりに同意すると設計から制作までを業者で行ってくれます。その後に仕上げを行い、試運転をしてから依頼主のところまで届けてくれます。
業者に注文をすることで、多くの過程を業者の方が代わりに行ってくれるので、注文者の負担を少なくすることが可能になります。もし、購入を検討されている方は一度お問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
不具合に対する対処法を先述しましたが、送風機を使用している工場の中には説明書を見てトラブルを解決するために取り組んでも、異音や風量の低下などが改善されなかったところもあるのではないでしょうか。自分でメンテナンスを行っても改善されなかった方は、業者に依頼をして相談をされてみてはいかがでしょうか。
インペラーの開発を行っている業者には平行してメンテナンスも引き受けてくれるところもあります。インターネットから検索を行えば対応してくれる業者が見つかるでしょう。業者の中には今まで数多くのメンテナンスをしているところもあるので、そのようなところを選択すれば初めて依頼される方でも安心して任せられることでしょう。