軸流ファンというものがありますが、この名前だけでどのようなものかをイメージできる方は少ないのではないでしょうか。ここでは軸流ファンについて説明をします。これは様々な機械や空調で使用されているもので、中を冷却するために使用されることが多いです。機械というのは熱を帯び続けると故障の恐れがあります。そこで、軸流ファンによりその機械を冷却して正常な状態にしていきます。構造上1点から獲得した風を大きな範囲にすることができるので、小型のものでも十分冷却することができる場合があります。ちなみに、このファンですがパソコンにも使用されています。故に、見たことがある人が結構いるかもしれません。
軸流ファンの用途としては、上記で説明したもの以外にもトンネル工事現場の吸排気や産業プラントの吸排気、地下室の喚起、ビルの空調などに使用されています。大きさが様々あり、かなり大きなファンもあります。トンネルを車で通る時に、飛行機のエンジンのような大きなものが天井についているのを見たことがある方もいるでしょうが、それが軸流ファンの入ったものです。それを使って空気を送っているのです。このファンを利用して空気の淀みを解消することができています。
軸流ファンは直接見たことがなくても、使用されているところは数多くあるのです。家や会社などで使用されているところが色々あり、意外と身近にあるものです。特に最近ではパソコンに入っていますので、ほとんどの人は身近なところにあるものということになります。
このように、冷却をしたり換気をしたりするのにとても重要なものなので、私たちの知らないところでとても役に立っているものなのです。
軸流ファンは様々な用途で使用されていることを上記で述べましたが、それでは具体的な特徴を見て行きたいと思います。
まずは、その構造上の特徴から様々あるファンの中でも遠心ファンや斜流ファンなどと比較し、コンパクトでそして比較的軽量に製作することができるという点があげられます。軸流ファンは振動が少ないことも特徴の一つなので、振動を抑える為の構造などを必要としないことがほとんどです。よってコンパクトに仕上げることができるのです。
そして、次にあげられるのは風量の多さです。風量が多いということは、それだけ冷却効果も期待できるということになります。加えて静圧は低い為、効率よく風を送ることができるという特徴もあります。コンパクトなボディーでありながら、しっかり風を送ることが可能なので、空間を有効に利用することができます。これらを説明することによって、軸流ファンがパソコンなどの精密機器に多く使用されていることがお分かりいただけるのではないかと思います。
そして構造が他のファンと比較してシンプルである為、メンテナンスも容易であることが挙げられます。
しかし、軸流ファンにはデメリットも存在しています。風が強い場所では気圧の差によって性能が著しく低下していしまいます。また、ファンから漏洩磁束が発生されてブラウン管に影響を与えるということも判明しています。軸流ファンを設置する際には、場所を検討しながら使用するのが望ましいと言えます。
どんな機械や道具にしろ、日ごろからの点検や清掃などのメンテナンスが不可欠なのは言うまでもありません。軸流ファンについても同様の事が言えます。
まず、使い続ければ汚れてしまいます。軸流ファンはその性質上、特に場所によってはひどい汚れのこびりつきがあったり、ホコリが絡まっていたりすることがありますので、そのような状態になってしまう前に清掃をする必要がります。特に、パソコンなどの精密機械で使用されている場合は、ホコリによってファンがうまく動かなくなり、結果熱暴走を起こすこともあります。最悪パソコンを使えないものになってしまうケースもあるので、それを避けるためにも定期的に綺麗にするようにしてください。
パソコンなどのファンであれば自分で掃除をすることも簡単ですが、工業用などの大型のものや特殊な形状をしているものなどを掃除するとなれば話が別になります。また、掃除だけでなくメンテナンスには専門の知識も必要になります。使用している部品のすり減りや羽部分のバランスの狂いなど、使い続けることによって出てくる不具合を放置しておくといずれ軸流ファンそのものの故障につながってしまいます。長く十分な機能を保ったまま使用しようと思えば、メンテナンスは不可欠なものです。そして、専門の業者であればしっかりと綺麗に掃除をしてもらうことができます。
業者によっては自社製品以外の軸流ファンであってもメンテナンスを行ってくれるところも存在していますので、相談をしてみると良いのではないでしょうか。定期的な点検とメンテナンスによって、本来のファンの力を出すことができます。