送風機では駆動源に電動機(=モーター)を使用するため、設置業者様におかれましてはブレーカーの選定がついて回ります。ブレーカーの選定には始動・加速時間や減速時間を計算しますので「慣性モーメント=モーメントオブイナーシャ:J」や「GD^2(ジーディースクエア)」を使用します。この二つは単位が似ているため取り違いをしないように注意しましょう。
GD^2[kgf・m^2]と慣性モーメント:J[kg・m^2]は
GD^2[kgf・m^2] = 4J [kg・m^2]
の関係となっています。
慣性モーメント:JはSI単位、GD^2は重力単位です。単位系を揃えないとせっかくの計算が誤りの元となりますので要注意です。(先日、筆者は上記を混同している印刷物を発見したので出版元へ申し入れをしました。)
なお、ブレーカー選定時、送風機の慣性モーメントの確認は、・モーター直結式の場合は羽根車の数値、・ベルト掛け式の場合は、羽根車、プーリー、ファンシャフトの合計値とするのが一般的です。