羽根車は今ではさまざまなところで使用されています。たとえば一般空調やクリーンルーム、塗装ブース排気等です。また、羽根車にも数多くの種類があり、用途に応じて変更をすることによって効率的に羽根車を活用することが可能です。羽根車のタイプは大まかに分けて四つあります。
一つ目は1枚板プレス成形タイプです。これは100mnまでの小型や量産向けに最適のタイプです。基本的には軽量で、価格も低額で多くの場所で利用されています。二つ目は巻き締めタイプです。三枚の鋼板からプレス成形されるものです。中型の装置に取り付けられることが多く、価格も他に比べてて低価格です。三つ目は折り曲げタイプのものです。このタイプはよりヘビーな環境でも適応できます。四つ目はリベットかしめタイプです。このタイプは高温、低温、劣悪な環境に対応できるタイプです。羽の枚数なども自由に枚数を決めることができるので、柔軟性もある羽根車です。このように大まかに分けて四つのタイプの羽根車があります。
それぞれタイプによって使用できる環境などが異なるので、自分に適している環境のものを選択する必要があり、片側吸い込式と両側吸い込式などでも性能が異なる場合があります。片側吸い込式の場合は羽根車や渦巻きケーシングを片側からのみ吸い込む構造です。一方で両側吸い込みの場合は片側吸い込みとは異なり、両側から吸い込むことができる構造になっています。タイプによって吸い込み方などが異なる場合もあるので、購入する際は吸い込み方も考慮する必要があります。また、業者によってはカスタマイズも受け付けてくれるところもあります。回転軸の向きや回転方向、吐き出し方向などもカスタマイズすることが可能です。
回転の軸の向きは通常の場合は水平になります。しかし、カスタマイズをすることで垂直にすることも可能な場合があります。回転方向に関しても時計周りや反時計回りなどのカスタマイズに対応してくれるところもあります。吐き出し方向は上部水平、下部水平などにカスタマイズ可能な場合もあります。このようにカスタマイズに関しても受け付けてくれるところもあるので、そのような業者を選択すると自分オリジナルのタイプを選択することができる場合があります。
業者にお願いする場合は注文の流れを理解することによって効率的に注文をお願いすることができる場合があります。業者によっても注文の流れは異なる場合があるので、その業者に確認しておく必要があります。
基本的な流れはまず始めに問い合わせを行います。この際に仕様書などをダウンロードして必要な事項に記載をする必要があります。比較的小型のものや量産品を発注する場合は必要ありませんが、特注品の場合は仕様書の必要事項の他に静圧、風量、使用温度などのデータを記入する必要がある場合があります。この仕様書などにおいてはメールやFAXなどの受付になる場合があります。お問い合わせをしたら、ご提案や見積もりを提出してくれるまで待機します。
業者によっても製品によっても日数が異なるので、事前に確認をしておく必要があります。比較的小型のタイプのものの場合は通常3日程度、特注品の場合は時間がかかる場合があります。見積もりの提出が終了して同意すると設計や製図が行われます。羽根車、ケーシングなどの設計をして、精密に強度の計算などが行われます。業者によっては外形図が出来上がった段階で提出してくれる場合があります。その後、製作に入ります。この際に試運転などもしっかりと行ってくれる業者もあります。このような手順で注文から製造までが行われます。
業者にお願いする場合は大まかに分けて三つのポイントがあります。
一つ目は品質にこだわりがあるかどうかです。基本的に羽根車を購入する場合は高額な買い物になる場合があります。そのため、なるべく長持ちをする製品を製作してくれるところを選択する必要があります。業者によっては品質にこだわりを持ち、しっかりと製作をしてくれるところもあります。また、品質に関してのコスト面の相談なども乗ってくれるところもあるので、製作のためのコストをサポートしてくれる場合があります。
二つ目は技術があるかどうかです。当然ではありますが、業者によって品質だけでなく、技術なども異なってくる場合があります。業者によっては繊密な強度設計を行い、高い技術で様々な環境に対応することができる製品を提供してくれるところもあります。
三つ目は豊富な導入事例があるかどうかです。施工件数などにおいても業者によって異なります。そのため、導入事例を参考にしてしっかりと実績があるかどうかを把握する必要があります。実績が多ければ多いほど信頼性も向上するので安心して羽根車を製作してもらうことができるのです。