ますます充実のラインナップでお応えします。三上鉄工の送風機・熱交換器は、効率アップと優れたコストパフォーマンスをお約束します。
送風機・熱交換器とも、材質・ベアリング機種・グリス指定などのカスタマイズご相談も可能。
装置の用途や使用温度などに相応しい特注製品をご提案いたします。
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気体にエネルギーを与えて、圧力を上昇させたり、気体を圧送する機械であり、ファン、ブロワを合わせて
送風機と呼びます。圧縮の程度によって、ファン(大気圧の1.1倍まで圧縮)、ブロワ(大気圧の2倍まで圧縮)、
圧縮機(大気圧の2倍以上に圧縮)に分類されます。
軸流ファン・斜流・遠心・横流式があり、遠心式の中にはさらに、羽根の回転方向に対する吐出し角度に応じて前向き(多翼式=シロッコファン)、径向き(ラジアル式ターボファン)、後ろ向き(ターボファン)の3種類があり三上鉄工では斜流以外のものを製造しています。
空気の流れ方向による分類 | 一般的な呼称 | 略図 (羽根車の形状・回転方向 や空気の流れ方向) |
特性について | 三上鉄工 該当機種 |
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遠心式 | 多翼送風機 シロッコファン |
SR SA SS SB |
||
羽根枚数はおよそ46~64程度。羽角度は前傾(β2>90°)。 風量が大きくとりやすく、圧力係数が高い。効率はやや低め。 主な使用例:一般空調、特殊空調、各種の産業向け装置、家電製品など |
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比較的大きなサイズでは静圧効率でMax.60%程度まで | ||||
遠心式 多翼送風機シロッコファン 後退翼型 ターボファン リミットロードファン |
直線型:TBF TPF 湾曲型:TBA LS S字型:LL ML 翼型:EL |
|||
羽根枚数およそ8~24程度。羽角度は後傾(β2<90°)。シロッコファンに比べて効率が高くとりやすい。 主な使用例:一般空調、特殊空調、各種の産業向け装置、家電製品など 備考 翼ターボファンの種類は左図左から・湾曲型・直線型・翼型(エアフォイル型)があり用途等により使い分けされている。 風量-圧力曲線の関係が山形になり。風量が増大するにしたがって、軸動力も大きくルが、一定以上になれば軸動力は急激に減少します。リミットロード性が得易く、特にリミットロードファンと呼ぶものもある。 |
||||
左図の様なブレードの種類や大きさにより50%〜80% | ||||
ラジアル送風機 ラジアルファン |
該当なし 数量等の条件により製作検討。 |
|||
羽根枚数はおよそ8枚程度。羽角度は前傾(β2=90°)。 主な使用例:粉体輸送など |
||||
一般的に50%程度 | ||||
横流式 | 横流送風機 クロスフローファン |
J 小型量産タイプ C 中~大型の受注生産タイプ |
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吐出口が横に長いクロスフローファンの効率はシロッコファンと同等で、安定した高速気流を生むことができます。 主な使用例:エアコン、サーキュレータ、エアカーテンなど。 |
軸流式 | 軸流送風機 軸流ファン |
AF | |
空気の流れは軸方向。主な使用例:排気ファン、吸気ファン、冷却ファンなど | ||||
Max.55%程度 | ||||
斜流式 | 斜流ファン | 一般的に軸流ファンと遠心ファンとの中間的な特性を示す。 | 該当なし 数量等の条件により製作検討。 |
一般空調向け |
百貨店・駅・ホテル・倉庫などの大型ビルディング・トンネルなど大型の建物(空間)の空調や換気 |
---|---|
産業向け |
また、一般家庭向けにも実に多種類の送風機(たとえばヘアドライヤー、空気清浄器、暖房機冷房機、布団乾燥機、パソコン、プリンター、ハードディスクドライブなど)が使われており、三上鉄工でも家庭用空調機の部品を供給しています。 |
送風機の殆どはガソリンや軽油などの内燃エンジンや電動モーターで駆動されています。三上鉄工では主に電動モーターで駆動するものを製造しています。
駆動方式は直結式やベルト掛け式の区分があります。それぞれに長所があり三上鉄工では臨機応変にお客様の選定のお手伝い(助言)をいたします。
羽根車の外径で表すのが一般的です。従来は150mmをNO.1(1番)と呼称することがほとんどでしたが、最近は外径をmmで示すことも増えています。
三上鉄工ではφ83mm程度の掌に載るほどの小さなものからφ2,000mmの大型トラックにやっと載せられるような大型の物までの実績があります。
また、三上鉄工ではシロッコファン、ターボファンなどの遠心ファンは片側吸込式と両側吸込式を製作しています。送風機(ファン)の取り扱う風量が大きい場合や調温効率の見地より片吸込形よりも両側吸込式が好まれることがあります。
三上鉄工は両吸込形の送風機(ファン)も得意としています。
さらに三上鉄工では両側吸込式を2台連結したものを1カ所の動力によって駆動する2連式もあり、常時設計製造しています。3台以上連結の設計製造もご相談可能です。
送風機(ファン)の積類は別途図に示されるように多種にわたりそれぞれの機種によってその特性も異なり最適の用途に対して選定します。
大風量で低圧力には軸流式、小風量で高圧力には遠心式、その中間には斜流式が適しています。
送風機(ファン)の型式別の用途および風量、静圧、電動機(モーター)の出力の概略は下記のとおりです。
種類 | 用途 | 風量[㎥/min] | 静圧[kPa](mmAq) | 電動機[kW] | ||
---|---|---|---|---|---|---|
遠心 | 前向き羽根(多翼=シロッコファン) | ボイラ誘引・再循環 | 10~2,500 | 0.3~0.6(30~60) | 0.2~100 | |
船舶換気 | 40~400 | 0.2~0.8(20~80) | 1.5~15 | |||
径向き羽根(ラジアル式ターボファン) | ビル空調・換気 | 4,600~20,000 | 1.7~5.2(170~520) | 200~2,400 | ||
集じん | 6,000~15,000 | 1.8(180) | 250~600 | |||
粉末・微小物圧送 | 1,800 | 7(700) | 400 | |||
セメントキルン | 3,000~12,000 | 7~9(700~900) | 600~3,000 | |||
後向き羽根(ターボファン) | ビル空調・換気 | 150~900 | 1.25~1.8(125~180) | 5.5~37 | ||
鉱山 | 局部 | 50~1,000 | 1~5(100~500) | 2.2~130 | ||
主 | 5,000~9,000 | 2~3.5(200~350) | 370~680 | |||
焼結炉冷却 | 1,000~5,500 | 2~7(200~700) | 50~900 | |||
キューポラ | 30~165 | 4~6(400~600) | 3.7~30 | |||
小型ボイラ | 40~120 | 2~3(200~300) | 3.7~11 | |||
ボイラ押込 | 8,000~14,000 | 4~10(400~1,000) | 1,300~3,000 | |||
ボイラ誘引 | 7,600~21,000 | 5~7(500~700) | 850~3,300 | |||
セメントキルン | 9,000~12,000 | 7~9(700~900) | 1,500~2,500 | |||
集じん | 1,000~13,000 | 1~7(100~700) | 220~2,000 | |||
ごみ焼却炉排ガス | 1,000~3,500 | 1.5~3(150~300) | 100~250 | |||
ごみ焼却炉押込 | 400~1,500 | 2~4.5(200~450) | 100~160 | |||
ごみ焼却炉循環 | 500~670 | 2~4.5(200~450) | 37~90 | |||
ホバークラフト | 4,500 | 2.8(280) | 300 | |||
洗車機 | 50~90 | 4(400) | 5.5~7.5 | |||
斜流 | - | 排ガス、集じん | 3,800~5,800 | 4.7~7.4(470~740) | 380~1000 | |
諸工業 | 6,700 | 3.5(350) | 850 | |||
ビル空調・換気 | 10~200 | 0.1~0.5(10~50) | 0.04~2.2 | |||
軸流 | 軸流ファン(軸流送風機) | 鉱山 | 局部 | 1,000~3,000 | 0.75~3(75~300) | 55~110 |
主 | 22,500 | 4(400) | 1750 | |||
船舶換気 | 40~400 | 0.2~0.8(20~80) | 0.1~7.5 | |||
トンネル | 小型 | 480 | 0.4(40) | 40 | ||
大型 | 7,800~13,000 | 1.2~2.4(120~240) | 420~490 | |||
ジェット | 500~1,500 | 0.55~0.6(55~60) | 11~30 | |||
地下鉄 | 1,200~3,500 | 0.3~2(30~200) | 7.5~150 | |||
ボイラ押込 | 7,400~28,000 | 7.8~9(780~900) | 2,400~5,000 | |||
ボイラ誘引 | 20,000~31,000 | 6~9(600~900) | 4,500~5,500 | |||
ボイラ循環 | 14,600 | 9(900) | 2900 | |||
焼却炉冷却 | 6,500~16,000 | 0.6~1.4(60~140) | 80~450 | |||
冷却塔 | 100~10,000 | 0.1(1~10) | 0.3~22 | |||
屋上 | 30~600 | 0.05~0.1(5~10) | 0.3~22 | |||
風洞 | 450~120,000 | 1~2.5(100~250) | ~3,000 | |||
ベアリングの冷却 | - | - | - | |||
横流または貫流 | クロスフローファン またはタンジェンシャルファン | エアカーテン | 6~90 | 0.15(15) | ~1 | |
冷暖房器 | 10~50 | 0.02(2) | ~1.6 | |||
車輛 | 15 | 0.02(2) | 0.035 |
三上鉄工の送風機の羽根車はSSなどの鉄・SUS304や316などのステンレス・アルミニウムやPAGやPPGなどの樹脂で製作されています。
材質の選定は用途・金額・数量により検討いたします。また金属では成分や鋳造工程の違いから様々な鋼種から検討して決定します。
金属製の送風機で比較的コストの安いものは鉄ですが、防錆の為の表面処理として塗装が必要です。
ただし一口に塗装と言ってもその種類は非常に多くなります。弊社で行っている塗装はフタル酸エナメル塗装やエポキシ塗装です。塗料の仕様や下地処理のご要望や、色や塗装膜の厚さもご相談可能です。
ステンレス製の送風機では多くの場合は表面処理が不要となっていますが、ご要望によっては電解研磨など施工により、美観を重要視する食品・薬品関係設備のご要望にお応えすることも可能です。
アルミ製の送風機ではステンレスと同様に表面処理を不要となることが多いですが、場合によってはアルマイト処理を施します。アルマイト処理も膜厚や色の種類などはご相談となります。
上記のように送風機の用途、大きさ、回転数、仕様環境などがさまざまであるため、それぞれの送風機にあった耐久性と初期費用やランニングコスト(メンテナンス性を含む)経済性をできるだけ高めるようにベアリングを選定いたします。
とても小形の送風機にはスリーブメタル、小形の物にはボールベアリング式のインサート式ユニット(ピローブロックやフランジユニット)、少し大型や特殊の物にはプランマーブロックを使用することが多くなります。ベアリングの選定はラジアル荷重、スラスト荷重、回転数、実用周囲温度の観点から慎重且つ正確に行います。
単列深溝・複列自動調心玉軸受・複列自動調心ころ軸受などのベアリングとグリスの組合せを検討し最終決定します。信頼ある日本のメーカーの製品を標準採用しております。
産業用の送風機では仕様環境が-40℃を下回るような低温環境のご要望にもお応えしています。
グリスは使用温度(-40℃以下などの低温環境や+230℃程度の高温環境)や回転数や環境(食品衛生)などによって選定します。三上鉄工では用途や仕様や使用環境などのご要望に合わせてグリスを選定し封入します。
信頼ある日本や米国等先進国のメーカーの製品を標準採用しております。グリスは貯蔵、給油、処理等を誤ると、機能・性能に悪影響を及ぼす事があります。
グリスの取扱いは、以下の点に注意が必要です。異物混入を避けるきょう雑物、水、ガス等の混入によりちょう度の軟化や異常摩耗や焼付き、また、酸化促進の原因になります。
高温貯蔵は避ける高温環境下での貯蔵は、ちょう度変化や油分離(離しょう)および酸化促進の原因になります。異種グリースとの混合は避ける混合適性により、ちょう度軟化、滴点の低下、機械的安定性等の性能低下の原因となります。使用される添加剤によっても影響し合って性能低下の原因になる場合もありますので注意が必要です。
異物混入を避ける | きょう雑物、水、ガス等の混入によりちょう度の軟化や異常摩耗や焼付き、また、酸化促進の原因になります。 |
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高温貯蔵は避ける | 高温環境下での貯蔵は、ちょう度変化や油分離(離しょう)および酸化促進の原因になります。 |
空気混入は避ける | グリース中のエア溜まり(キャビテーション)により給油ポンプの圧送不能や給油不足の原因になります。 |
異種グリースとの混合は避ける |
混合適性により、ちょう度軟化、滴点の低下、機械的安定性等の性能低下の原因となります。 使用される添加剤によっても影響し合って性能低下の原因になる場合もありますので注意が必要です。 |
三上鉄工の送風機ではモーター直結式のもの、モーター直結カップリング直動型、プーリーを介したベルト掛け式等の方式から選定します。寸法上、メンテナンス性、経済性の観点から適切なタイプを選定いたします。
三上鉄工の送風機では、とても小さなものはくまとり型やDCブラシレス型を採用しています。
また、比較的小さなものは単相モーター、それより大きなものは三相モーターを使用しています。特に三相モーターでは信頼ある国内大手(東芝、三菱、日立、富士)メーカーの製品を標準とし選定・調達しお客様に安心とともに提供しています。
標準の汎用モーターの使用温度範囲は-30℃~+40℃。それを超える場合は特注対応いたします。(実績は低温側-40℃のもの、高温側+100℃までのもの)爆発性雰囲気の中でのご使用には耐圧防爆型、安全増防爆型を選定し送風機側(ケーシング、羽根車、プーリー、Vベルト等)のチューンナップを承ります。なお、標準型の汎用モーターは2015年からトップランナー基準に対応した高効率IE3型を標準採用しております。
三上鉄工の送風機では大手プーリーメーカーの信頼ある製品を選定しています。
プーリー選定には伝達動力、回転数、軸間距離、周囲温度、メンテナンス性、経済性の観点から選定いたします。設計・選定はコンピュータにより迅速かつ正確に行っています。
三上鉄工の送風機では信頼あるバンドー化学、三ツ星等の国内大手メーカーの製品を選定しています。
設計・選定はコンピュータにより迅速かつ正確に行っています。
SS400、アルミニウム(A5052他)、SUS304、SUS316等から用途や耐久性・経済性を考えて選定いたします。
送風機の羽根車は回転部品であり重量のバランスの釣合が良くないと運転時に振動発生の原因になります。
三上鉄工の送風機の羽根車のバランス等級はG6.3(あるいは2.5)以上の等級として出荷しています。
送風機は回転機械であるためどんなに良く調整したとしても厳密には振動値は0になりません。
また一般の振動計で一時的に計測限界以下であったとしても、環境の変化によっては振動が現れてこないとも限りません。
送風機は羽根車、シャフト・プーリー・Vベルト・カップリング・ベアリングなどの部品が組み合わさっていますし、羽根車にゴミなどが付着すればバランスの状態が変化してしまいます。三上鉄工では防振ゴムや防振スプリングの装着相談を承っています。
送風機は回転機械である以上、騒音が発生することが避けられません。送風機の騒音は羽根車、ベアリング、モーターなどから出ますのでもしも騒音が気になる場合はそれらの一つずつについて綿密に検証していく必要があります。
インバーターの設定によって共振が起こっている事例や送風機を載せてある架台との共振が原因であることがしばしばありますので注意が必要です。
鉄製ではメッキ仕上げと塗装仕上げなどがありそれぞれにいろいろな仕様があります。
ステンレス製では地肌または塗装仕上げとなります。アルミ製では地肌またはアルマイト仕上げなどのご相談となります。
岩礁隣接地域 | 直接波しぶきがあたる場所 |
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重塩害地域 | 海岸から200m~500m以内 |
塩害地域 | 海岸から2km以内 |
塩害とは、電気機器の表面や内部機器に、塩分を含む風や雨、汚れなどによって腐食し、錆が発生する被害のことです。
塩害によって送風機の表面がサビると、そこから塩分を含む外気や水分、虫などが中に入り込み、さらに腐食が進行します。
沿岸部などの、塩による影響を受けやすい地域では、送風機の表面や内部に塩害対策をして錆を防ぐ必要があります。
塩害の起こりやすさは3地域に分けて考えます。その程度に合った対策を施すことになります。
厳密には地域によって実際に飛来する塩分の量は、地形などにより影響を受けるため、何mから重耐塩とするか、耐塩とするかを判断することは一概に決められません。最終決定は送風機の最終ユーザーと装置メーカー様でのご判断が必要です。既存の周辺設備の錆の出方なども考慮し、塩害仕様を決定するのがよいでしょう。
送風機の鋼板をステンレスにしたり溶融亜鉛メッキを施すなどが考えられます。